尋常性乾癬
炎症性角化症というジャンルの疾患の一つです。
皮膚の角化のターンオーバー(再生に要する時間)が正常の4〜7倍に亢進して銀白色の厚い鱗層が付着する病態です。
物理的刺激を受けやすい肘・膝・腰や頭皮などに皮疹は分布しています。
一般に、さまざまな治療法、ステロイド外用、ビタミンD外用、エトレチナート内服、免疫抑制剤内服、紫外線照射が行われています。
当クリニックでは、栄養指導、漢方治療、全身紫外線照射(NB-NVB)を主に用いています。
掌蹠膿疱症
手のひら(掌)と足のうら(蹠)に∅1mm程度の無菌性膿疱(つまり細菌も真菌(カビ)も見つからない)が多発する皮膚疾患です。
水虫と間違われることも多いですが、水虫の真菌を調べても検出されません。
一定の間隔で、良くなったり悪化したりを繰り返し、何年も続く場合が多いです。
原因はよくわかっていませんが、病巣感染(虫歯、扁桃炎、蓄膿など)や金属アレルギー(歯科金属)が関与していることが多いです。
それらの対策と同時に、ビオチン等の内服、NB-UVB照射(手足型)を行います。
ビオチン療法
ビオチンとビタミンなどを組み合わせて、高い治療効果を上げている前橋賢先生のビオチン療法を当クリニックでも行っています。