食物アレルギー(フードアレルギー)の検査法
血液検査:IgEアレルギー(即時型)
食物アレルゲンに関して陽性になることもあります。
数値を慎重に見ることが大切です。
IgG、IgAアレルギー(遅延型)(自費)
IgGは血管内にあります。食べ物が消化吸収されて血管内に入った時に反応すると考えられます。
IgAも、血管内にあります。更にIgAは分泌型IgAと言われるように、外分泌腺から分泌される涙・汗・鼻水・唾液・消化液などの分泌物中に含まれます。
そのため、食物に対してこの抗体が作られると皮膚表面、口腔内、目、鼻、口、のど、消化管内腔の粘膜内、あるいは粘膜上で食物抗原に遭遇するとアレルギー反応を起こすことになります。
全身の至る所で抗原(食物)−抗体反応が起こっていて、炎症症状を引き起こしているのが実情です。
プリックテスト
食物抗原エキスをたらして行います。
また、食物そのものを持ってきてもらって針先でつけて皮膚をプリックします(プリック・プリックテスト)。
皮内テスト
食物アレルギー(フードアレルギー)エキスを皮内テストします。
食物アレルギー(フードアレルギー)の予防
食物アレルギー(フードアレルギー)にならないためには、好きな物を減らすこと。
1回に食べる量を減らすことと、同じ食物は週に2回以下に減らすこと。食べたくなったら2回に1回は我慢することをお薦めします。
また、できるだけ野菜中心の食生活を目指してください。農薬の使っていない食物を食べることも重要です。
特に慢性・難治性化しているアレルギー症状は、米の農薬と小麦の農薬に注意すると良いでしょう。なぜなら、食べる量が特に多く毎日のことですから。
食物アレルギー(フードアレルギー)の治療について
1:除去食
原因となる食物を一定期間除去します。
多くは3〜6ヶ月間になります。その後、試験投与の後、週に1回程度、少量食べていくことになります。
2:回転食
特定の食物は一定間隔を空けて(多くの場合4日に1日食べる、4日回転食)食べます。
これは治療と診断を兼ねています。
IgGもしくは、IgA検査で、Leaky gut パターン(多くの食物アレルゲンが陽性に出る)の場合には、Leaky gut対策が必要となります。