現在、全国から発達障害の子どもたちが来られています。
なぜ当クリニックで発達障害の治療を行うようになったか疑問に思われる方もいるかもしれません。
実は、発達障害の発生原因には食物アレルギー(フードアレルギー)、化学物質(農薬)、重金属、潜在性感染症など風呂おけモデルの全ての蛇口が関与しています。
私が取り組んできた環境医学的アプローチの集大成とも言うべき疾患が発達障害なのです。
それだけに使命と責任とやりがいを強く感じています。
ここでは、当クリニックで行っている治療をご紹介することにします。
栄養指導・食物アレルギー(フードアレルギー)について
希望者には遅延型フードアレルギー検査(IgG、IgA)を行ってもらい、食物アレルギー(フードアレルギー)の関与を調べます。
食物アレルギー(フードアレルギー)があれば回転食・除去食など栄養指導を行います。
不足しているビタミン・ミネラル・栄養素を見極め、その補給法を指導します。
Leaky Gut Syndrome(LGS) 腸管壁浸漏症候群について
LGSとは、炎症、感染症などにより、腸の粘膜が損傷し、透過性が異常に亢進した状態のことを言います。
食物も十分に消化しないうちに粘膜を通過し吸収されてしまうため、食物アレルギー(フードアレルギー)が起こりやすくなっています
また細菌やウイルスも容易に粘膜を通過し全身にばらまかれることになります。
Leaky Gut の関与が疑われる場合には、腸粘膜の保護・再生に有効な治療を行います。
漢方薬やビタミン、整腸剤など患者さんごとに適切なものを選びます。
Leaky Gut は、脳(中枢神経)への細菌・ウイルスの供給源にもなっていたり、食物アレルギー(フードアレルギー)の原因としてもぜひとも治療しなければならない重要な問題です。
サプリメントの指導
患者さんは、さまざまなサプリメントを使われていますが、高価なものも少なくありません。
その中で患者さんに本当に必要なものを選び、その適量を調べます。
潜在性感染症の治療
あまり知られていませんが、発達障害の子どもたちの脳には単純ヘルペスウイルス、EBウイルス、ボルナウイルスや、カンピロバクタ、カンジダなどさまざまなウイルス・細菌・真菌の潜在性感染症が認められます。
そして、あきらかな感染症を示してはいないにも関わらず、発達障害に深刻な影響を及ぼしていることが少なくありません。
免疫力低下や食物アレルギー(フードアレルギー)がこれらの微生物の排除をしにくくさせています。
漢方薬などを用いて免疫力を高め、またこれらの微生物に有効な漢方薬等を選定して治療に使っています。
イーストコネクション、Bスポットの関与が疑われる場合には、そちら方面からのアプローチを指導します。
重金属とデトックスについて
毛髪分析の結果などを参考にして、脳に蓄積している重金属を見極め、その摂取源を突き止め、その対策を講じます。
水銀・ヒ素・鉛・カドミウムの過剰蓄積が多くの場合認められます。
脳のエネルギー産生系のATPaseという酵素の中心に水銀が入り込むことによってエネルギー産生が妨げられて脳の機能低下の一因となっています。
重金属のデトックスに有効な漢方薬を患者さんごとに選んで体外への排出を図ります。
環境整備指導
環境医学を基本にして、生活環境を見直し、身の回りの化学物質を減らすよう指導していきます。